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Sapporo2 Projectのはじまり

Sapporo 2 Projectのはじまり

2006年1月にモエレ沼公園で行われた「SNOWSCAPE MOERE 主催:スノースケープ実行委員会」事業で公開された作品「Snow Village」で活動を契機に活動を開始。

プロジェクトは、05年以前に札幌のアーティストが取り組んで来た、プロジェクトの実績をもとに、Kamiel Verschuren(カミーユ・フェルシュフーレン、オランダ、ビジュアル・アーティスト)と、札幌のアーティストや建築家、プロデューサーとの対話から生まれた。そして、だれもが参加できるオープン・コンセプトとして、Kamiel Verschurenがとりまとめた。

05年以降は、コンセプトに賛同する人々によって引き継がれ、毎年実験的なプロジェクトを行いながら現在まで継続されている。

Sapporo 2 Project発起人

2010.1月現在

磯崎道佳、漆 崇博、岡田 綾子、小川 智彦、岡和田 直人、小田井 真美、金澤 恵美、小林 亮太郎、福村ななえ、Kamiel Verschuren、山本謙一(50音順)

札幌市内外に点在する公共施設の冬のアート・ネットワークを創出し、また、札幌市が担っている除雪作業の一部に代わり、Sapporo 2 Projectの取り組みが、地域コミュニティの新しい雪まつりや創造的な共同作業として根付き、広く市民に活用され普及してくことを目指す。そのために、ほかの活動団体、公共施設、行政とのネットワークを広げる。

克雪から利雪へ

この意識の転換が地域住民に冬の生活の美意識を芽生えさせ、新たな文化芸術,産業等の活性化へ向けて、地域の目覚め,気付きにつながる。

それは地域自立へ向かうこれからの地方主権に於いて重要な意識変革の活動を仕掛けるものである。特に,地域の除雪排雪の諸問題を、雪を天から与えられた資源として、日常のイベントになるような(また、コストやエネルギーが最適になるといった)意識改革が、どうしても21世紀環境時代に必要だという問題意識から、我々は行動している。

地域住民にとってハンデであった冬に対する意識が,生活の中の美意識に変わるとき、冬の観光客に対するおもてなしは、札幌の雪の景観に施された目に見える変化を伴って輝きを増すものと思っている。

また,それは世界のどこでも出来ないここだけの冬の豪雪魅力を,国内外の観光客により一層力強く発信もできるだろう。雪と楽しく共存繁栄する札幌の未来の姿をアートマネジメント通じて、市民や観光客へSapporo 2を通じて提供し、展開していきたい。

(山本謙一、プロジェクトメンバー、都市計画家)